写真日和

私が撮ってきた写真を載せるブログです。

【Howay Anny 35】【フィルム写真】与野公園

1964年頃(1961年という説もあります)に発売された、豊栄産業有限会社が作ったカメラであるHoway Anny 35で撮った与野公園の光景です。

<【Howay Anny 35】【フィルム写真】与野公園

与野公園

与野公園(よのこうえんは、埼玉県さいたま市中央区(旧・与野市)本町西1丁目にある公園です。JR埼京線与野本町駅西口より徒歩15分の場所にあります。1877年(明治10)年に開園された公園で埼玉の自然100選にも選ばれている公園です。

児童遊園施設、噴水がある池、天祖神社(与野七福神・寿老人)、銭洗弁天がある公園ですが、最大の目玉は、公園の西側にあるバラ園です。このバラ園は、1977年(昭和52年)に、市民のための「心の投資」として開設された施設で、5500平方メートルの園内の中には、現在約170種類、約3,000株のバラが植えられています(なおバラは、さいたま市に合併以前の旧・与野市の「市民の花」として親しまれてきた花です)。1980年以来、毎年5月に『ばらまつり』が開催されるようになり、この時期になると多くの人々がここに来てバラを楽しむ、そんな光景が見られます。バラ以外にもサクラがキレイな公園としても知られ、お花見のスポットとなっています。

今回の写真は、Howay Anny 35で撮った与野公園の光景の写真を載せます。
使用したフィルムは、昔のフィルムのような粒状性の荒さが特徴のLomography Color Negative 400です。
撮影日は2019年3月です。

 

Howay Anny 35で撮った与野公園の光景

【Howay Anny 35】【フィルム写真】与野公園
【Howay Anny 35】【フィルム写真】与野公園
【Howay Anny 35】【フィルム写真】与野公園
【Howay Anny 35】【フィルム写真】与野公園
【Howay Anny 35】【フィルム写真】与野公園
【Howay Anny 35】【フィルム写真】与野公園
【Howay Anny 35】【フィルム写真】与野公園
【Howay Anny 35】【フィルム写真】与野公園
【Howay Anny 35】【フィルム写真】与野公園

Howay Anny 35

【Howay Anny 35】【フィルム写真】与野公園

Howay Anny 35は豊栄産業有限会社が作ったカメラで、電池がいらない完全な機械式カメラです。1964年頃(1961年という説もあります)に発売されたカメラのようです。このカメラは、同社が作っていたボルタ版のANNY 10の35mmバージョンとして開発されたものです。国内ではカメラ屋さんではなく、文具店や玩具店ルートで売られていたとのことです(なおこのカメラなんですが、海外のサイトではかなり紹介されていて、それを見ると輸出用に生産されたと思われます)。このルートを見るとターゲット層はカメラで写真を撮りたい子供らだと思われます。おもちゃフィルムカメラトイカメラ)と言って良いでしょう。

レンズは固定焦点の UTACAR 50mm/F8というものが使われています。シャッタースピードはバルブ(B)とインスタント(I)の2速で、後者はどうやら1/50と思われます。絞りは、F8、F11、F16、F22の4種類です。おもちゃフィルムカメラとは思えない6枚羽根の絞りになっています。

フィルムの入れ方なんですが、フィルム室を見ると分かると思いますが、フィルムカメラに慣れている人ならすぐにフィルムは入れられます。

【Howay Anny 35】【フィルム写真】与野公園

<▲一般的なフィルム室になっているので、フィルムを入れるのは簡単です

使い方なんですが、独特です。最初にフィルムを入れたら、ボディ後ろのレバーを「真ん中」まで動かします。するとフィルムが巻き上げることが出来るようになるので、右側の巻き上げノブ回します。するとボディ後ろのレバーが「左」に来ます。そうしたらシャッターを押します。これを2〜3回行います。それで写真が撮れる状態になります。

【Howay Anny 35】【フィルム写真】与野公園

<strong▲これがボディ後ろのレバーで、これを「真ん中」にすることで、巻き上げが可能になり、巻き上げると左側に来ます

次に設定を行います。絞りの設定は、晴天なら22、ほんの薄曇程度で16、明るい曇りで11、曇りで8にします。

【Howay Anny 35】【フィルム写真】与野公園

▲レンズの横に設定する場所があるので、そこで行います。

シャッタースピードはBでは手ぶれするのでIにします

【Howay Anny 35】【フィルム写真】与野公園

▲これも、レンズの横に設定する場所があるので、そこで行います

これで設定は終わりです。後は撮りたいものがあったらシャッターを押します。そうしたらボディ後ろのレバーを「真ん中」まで動かします。そして右側の巻き上げノブ回します。するとボディ後ろのレバーが「左」に来ます。これで1コマが送られたので、それを繰り返します。これをしっかり行います。というのもこのカメラは多重露光防止機能がないため、フィルムを巻き上げないと多重露光してしまうからです。

フィルムを撮り終えたら、ボディ後ろのレバーを「R」に持っていきそのままの状態にします(手を離すと「真ん中」に戻るので、手でその状態のままにします)。そして左側の巻き戻しノブを回します。それで回していて軽くなったら巻き上げは完了です。裏蓋を開けてフィルムを取り出します。後は写真屋さんに現像を頼むだけです。

Howay Anny 35は機械式のおもちゃフィルムカメラですが、現在のトイカメラとは異なりしっかり作られています。金属製のカメラで、見た感じはおもちゃとは思えません。写りも俗悪なものではありません。その点を見て私は、豊栄産業有限会社が、子供らに向けて満足できるように真剣に作ったカメラのではないか、と思いました。

今のトイカメラなんかよりいい写真が撮れるおもちゃフィルムカメラです。

Howay Anny 35ですが、ネットオークションなどで安価で売られていますので、興味のある方は、ぜひ手にしてほしいと思います