【ハローキティカメラ フラッシュAW】【フィルム写真】谷根千付近
1981年11月に発売された、110フィルム使用の110カメラであるハローキティカメラ フラッシュAWで撮った谷根千付近の光景です。
谷根千付近
谷根千の説明を書きます。
この名称は谷中・根津・千駄木の頭文字をつなげたもので、文京区から台東区一帯の谷中・根津・千駄木周辺地区を指す総称です。
この地域は、戦災をあまり受けず、また大規模開発を免れたため、一昔前の街並みが残ったという所で、そのため、今も、昔の東京の下町情緒が残された地域となっています。
谷根千というと、1984年10月15日に森まゆみ、山崎範子、仰木ひろみ(森の実妹)、つるみよしこが相関した地域雑誌「谷根千」(正式な名称は「地域雑誌 谷中・根津・千駄木」です)も有名です。
同地域を中心に主に売られていた地域雑誌で、内容は谷中・根津・千駄木の歴史や文化などの話題や生活の直接の情報を掲載したものでした(個人的な話になりますが、私は谷根千に来ると、この雑誌を購入していました)。
それは、地域おこし、地域を新しい価値観で見直すことを提唱するものになっており、その雑誌の志は、その後に全国に現れた地域雑誌のお手本となりました。
「94号」(2009年8月20日刊行)を持って最終を迎えましたが、ライターの永江朗は、メジャーな流通で販売されていなかったのに「知名度が高いのは、内容のおもしろさと志の高さによる」と評価しました。
この雑誌によって、谷中・根津・千駄木が観光スポットとなり、下町散歩ブームのきっかけを作ったとも言われています。
今回の写真は、ハローキティカメラ フラッシュAWで撮った谷根千付近の光景の写真を載せます。
使用フィルムはLomographyのColor Tiger 110 ISO 200です。
撮影日は2019年4月頃です。
ハローキティカメラ フラッシュAWで撮った谷根千付近の光景
ハローキティカメラ フラッシュAW
今回使用したハローキティカメラ フラッシュAWですが、1981年11月に発売されたカメラです
一見トイカメラのようなカメラですが、完成度が高い110カメラになっています。どうやらこのカメラ、スペックなどを見ると、1979年4月に発売されたポケットフジカフラッシュAWをベースにしたカメラのようです。それを富士フイルムが低年齢層の需要拡大を図ってハローキティを使って、デザインしたカメラだと思われます。
単三電池2本を使うカメラで、フィルムを入れると自動的にシャッタースピードを決めてくれ、シャッターを押すと自動的にフィルムを送ってくれるという、操作は全てカメラ任せという、低年齢層でも簡単に写真が撮ることが出来るように設計されています。低年齢層にとって難しいフィルムの装着をカートリッジ形式の110フィルムを採用することで克服、当時横に平べったかった110カメラを普通のカメラのような縦型にすることで、手ぶれによる撮影ミスを激減させるようにしているという素晴らしさがあります。それにストロボとオートワインダー機構を内蔵しています。
粒子が粗さが問題である110フィルムの画質を最低限度に抑えているのも良い点です。これはフィルムメーカーをして110フィルムを実際に発売していた富士フイルムだけに、この点の克服に関して熱心に研究したんだと思われます。今回載せた写真ですが、135mmフィルムに比べると粗さは感じますが、ひどい写真にはなっていません。
このように作られたかわいいキティちゃんがカメラにデザインされているんですから、当時の低年齢層にとって欲しくなるカメラだったと思います(なお、このシリーズには、ミッキーマウスもあります)。今もマニア間では人気あるそうです。なお私はこのカメラをオークションでたったの300円で買いました。